東京都江東区の亀戸天神では、毎年4月中旬から5月上旬にかけて「藤まつり」が開催されます。2025年の藤まつり開催期間は4月5日(土)〜30日(水)。
同じく春に咲く桜やネモフィラに比べると、藤を見に出かける人は少ないような気がしますが、個人的には毎年開花を楽しみにしている大好きな花の一つです!
というわけで、開催初日の藤まつりへ足を運んできました。

藤まつりの見どころ
「東京一の藤の名所」として知られる亀戸天神。藤には紫と白がありますが、亀戸天神では定番の紫色の藤が咲き誇ります。
見どころ① 50株以上の藤の花
亀戸天神には50株を超える藤が植えられており、開花シーズンになると境内は淡い紫色に包まれます。ゆっくりと見て回って20分ほどかかる敷地が藤の花で埋め尽くされているイメージです。

藤棚のある植物園や公園は都内近郊にも点在していますが、これほどたくさんの藤を間近で楽しめる場所は他にはないのではないかと思います。
「下向きに伸びるから縁起が悪い…」なんて言われ方をしてしまうこともある藤ですが、その長く垂れ下がってゆらゆらと揺れる儚さと幽玄な雰囲気こそが藤の魅力ですよね。
見どころ② 心字池と太鼓橋
亀戸天神の境内中央には、「心字池」と呼ばれる池があります。
天神信仰発祥の地「太宰府天満宮」にならってつくられた池で、歩いているだけではわかりませんが上から見ると「心」文字の形になっています。

この心字池にはひときわ目を引く「太鼓橋」がかかっており、古くから江戸東京の名所として親しまれてきました。
葛飾北斎(1760〜1849)や川瀬巴水(1883〜1957)といった有名画家に描かれていることからも、その人気ぶりが伺えます。


太鼓橋はパッと見かなり急勾配ですが、階段と手すりが整備されていているので安心して登れます。
見どころ③ 夜間ライトアップ
亀戸天神では例年、藤が咲く期間に夜のライトアップが行われます。
ライトアップの日時は藤まつりの時期と完全に一致しているわけではなく、藤の開花状況により変化します。
2025年のライトアップ実施期間はまだ決定していませんが、おそらく去年と同様に公式インスタグラムでの発表があるかと思います。2024年は日没〜21:00にライトアップが行われていました。
亀戸天神の境内からはスカイツリーが見え、毎年ライトアップされた藤と紫色に輝くスカイツリーのコラボ写真を撮影しに多くの人が訪れます。
藤の見頃はいつ?
亀戸天神の藤の見頃は、4月中旬〜5月上旬にかけてです。
私が訪れた4月5日(土)時点では、まだ花は咲いておらず、ふっくらとした蕾の状態でした。

見頃は気候により変動しますが、2022年の4月23日に訪れたときは満開の藤が楽しめました。GWの少し前くらいに訪れるのがベストでしょうか。

ただし、見頃のピークには混雑が予想されます。少しでも空いているタイミングで鑑賞したい方は、朝方や雨の日を狙ってみてください。
個人的には雨の日がおすすめです。枝垂れている藤の花から雨水がしたたる様子は美しく、香りも立つような気がします。
期間限定「藤のおしるこ」
花見といえば甘味。ということで(?)藤スイーツをいただきに「船橋屋」を訪れました。
船橋屋は、亀戸天神から徒歩数分の場所に本店を構える1805年創業の老舗和菓子店で、毎年藤まつりの時期に合わせて期間限定の藤スイーツを販売しています。
今回私は「藤のおしるこ」をいただきました。

目を引く鮮やかな紫色は紫芋餡によるもので、上品な甘さが口の中にやさしく広がります。
おしるこというと冬のイメージが強いですが、この藤のおしるこはひんやりと冷たく、初夏のような気候の日には特にぴったりの一品です。

今回は土曜日の10:00前に訪れてスムーズに入店することができましたが、その後どんどん人が増えていきました。
混雑をできるだけ避けたい場合は、開店直後や平日に訪れるのが良いかと思います。
4月は藤まつりへ!
亀戸天神の藤まつりは、美しい花や限定スイーツが楽しめる見どころの多いイベントです。
ぜひ、都会の一角に現れる紫色の世界に足を踏み入れてみてください。
亀戸天神の情報
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸3丁目6番1
電話番号:03-3681-0010
アクセス:JR総武線「亀戸駅」またはJR総武線・地下鉄半蔵門線「錦糸町駅」から徒歩約15分
公式HP:http://kameidotenjin.or.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kameidotenjinsha_official/
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